【世界の危険な湖】「血紅龍」に手を出すと「首狩り族」がやってくる?黒魔術文化が残る危険な湖をご紹介【センタルン湖編】

   

美しい体色を持つアジアアロワナ 紅龍

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「血紅龍」の正体、それは古代よりその姿を変えず生き続けているアジアアロワナです。

アジアアロワナは海を越える事ができず、同じ姿のまま別々の大陸に生息している事から、姿を変えなかった古代魚の例としても有名です。

口内保育などの特殊な生態系でも有名で、生息地によって体型や体色が異なります

その中でもセンタルン湖の一部地域のみに生息する紅龍は、美しく優雅な姿で特に人気の高いアジアアロワナです。

観賞魚として人気が高まる以前は天然の生息数も多かったようですが、乱獲後、ワイルドは本当に存在しているのか分からない程に数を減らしました。現在はセンタルン湖を中心に養殖で種の保存が行われている状態です。

勝手に獲れば命の危険も!?超希少種「紅龍」

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アジアアロワナは非常に高価です。小さな固体でも20万円を越え、発色の良い大型の固体は数百万円で取引されています。

他の国や地域のアロワナも近い種ですが、後述のイバン族が管理するレッドアロワナは、富の象徴として特に人気の高いアロワナです。地域によって体型や色味に違いがあり「血紅龍」「辣椒紅龍」など親魚の産地によって分類されています。

様々な国からバイヤーが訪れファームの見学が行われていますが、高価な親魚を持つ大きなファームは有刺鉄線が張り巡らされ、武装した警備員が配置されています。厳重に管理が行われているので特別なコネクションが無ければ近寄る事も危険です。密漁、窃盗を疑われれば命の危険もあります。

先住民 イバン族

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ボルネオ島の先住民、ダヤック族の中でもセンタルン湖と深いかかわりを持つのが、紅龍の管理を任されているイバン族です。アニミズムが色濃く残る彼らの文化は、黒魔術とカニバリズムの歴史を持ち、我々とはまったく異なる宗教観で生活をしてきました。

開拓やアジアアロワナの取引によって、異文化交流と外貨獲得を果たして改宗し、そして現代的な考え方を持つダヤック族も徐々に増えてきました。しかし、ジャングルの奥地センタルン湖に暮らすイバン族には今もその文化と風習が色濃く残っているのです。

首狩り族として恐れられるイバン族

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1950年頃、他の島からマドゥラ族という他部族が、イバン族の住むカリマンタンのサンピット地区に移り住んできました。彼らは約50年にもわたりイバン族に対し略奪や犯罪を繰り返し、2001年、ついにイバン族の怒りが爆発します。

小さな町で500名を越えるマドゥラ人がイバン族の手で無差別に虐殺される事件が起きたのです。

そう、イバン族は元々黒魔術やカニバリズムの文化が残る部族。怒りを爆発させた彼らは、多くのマドゥラ人の死体から首を狩り、見せしめとして町のいたるところに吊るしたのです。

子供は大人になると復讐に来る。だから皆殺しにしなければならない。そして、二度と生き返ることがないように、首を狩る必要がある。

このような考えを持って彼らは部族間抗争に終止符を打ちました。センタルン湖に関わるには彼らの協力が不可欠なのがおわかりいただけたでしょうか―。

※このサンピットの事件は検索すると大変グロいことになるので、よい子は決して検索しないでください。

アジアアロワナとイバン族

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現在、インドネシア政府からセンタルン湖のアジアアロワナの管理許可されているのは、イバン族のみです。現在の状態は不明ですが、ワイルドの捕獲を許可されていたのもイバン族のみ。流通する赤いアジアアロワナの多くは彼らを経由し、3世代以上養殖を行った固体という事になっています。

何故このような言い方をするのか、それは密漁者が後を絶たないからです。

中国人を筆頭に密猟者も正規業者も銃で武装。アジアアロワナはそれほどまでにお金になります。当然違法な持ち出しや交配も行われてきたはずです。

釣りはかなり難易度が高く、イバン族から協力が得られるのはカプアス川支流や小さな湖のみです。世界中から紅龍を目指してアングラーが訪れるのでイバン族にも外貨獲得手段として一定の理解がありますが、釣りで赤いアジアアロワナに出会った方は、インターネットが発達して以降世界で一人だけと言われています。

それでもセンタルン湖に旅したい方へ

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市街地からカプアス川を5時間程度遡上、マレーシア側の国立公園を見学するツアーがあります。

しかし、観光客が少ないインドネシア側でアロワナに関する内容のツアーはほとんどありません。危険をお金で解決出来る知識と経験のある方のみが、自由旅行で挑戦できるのです。

「首狩り族」イバン族が守り、希少種「紅龍」が住むセンタルン湖。くれぐれも、軽い気持ちで行かないようご注意ください。

 - まとめ