砂漠の民に憧れて、ラクダと一緒に砂漠を旅することにした冒険家だけど【その3】

   

4: 1◆0sA8GVLJwJ07 20/06/27(土)13:55:02 ID:9X6

2020年元旦の朝、ファラハの家で朝食をいただいてから、遂に出発
今日の目的地は州都ケビリだ

出発前ラクダのところへ行くと、鼻につけていたカラビナ的なパーツが壊れてしまっていたのに気づいた
その後すぐに新しいものに交換したものの、朝食中に1時間ほど目を離していたらまた壊れてしまっていた
ハビーブが元々つけていたものも半ば壊れていたから、どうやらシャムスはカラビナをぶち壊すスキルを持っているらしい
手持ちのカラビナ風金具の中で、一番大きくて頑丈なものに交換
鼻に紐をつけている間は目を離さない方が良さそうだ

朝から金具と格闘していたせいかラクダは少しイライラしているようだったけど、ひとまず出発
…するもその後、ラクダはイライラを爆発させることになる

ファラハと別れたその瞬間、なんとラクダはおれを乗せたまま踵を返し逆方向へと走り出した!

上下に大きく揺られながら必死に手綱を引くも、中々止まってくれない
しばらくすると速度を緩めてくれたので上から飛び降り、手綱を引くことでようやく進みたい方向へ進むことができた
こういった時はイライラを発散させてやるのが良いので、一緒に早歩きをしつつ、安全そうな場所では時々走り、乾燥地帯を楽しんだ

その後は特にイライラした様子も無く落ち着いたようで、乗った状態でのんびりとケビリを目指すことができた
no title

行商人に憧れて、ロバとモロッコを1000km歩いた男の冒険 (ワニの本)

春間豪太郎

ベストセラーズ

2018-03-28

6: 名無しさん@おーぷん 20/06/27(土)14:32:29 ID:JbK

昨日動画見てた
なんかアフリカで有名人になったのか?

7: 1◆0sA8GVLJwJ07 20/06/27(土)15:06:06 ID:1Hx

>>6
そうそう、日本より有名とかいう謎展開…

やっぱりアラブの人たちの民族性もありつつ、現地語話せるようにしたのが大きかったのかなぁ
今まではフランス語とかロシア語とか、学習しやすい植民地支配側の言語使ってたし

8: 1◆0sA8GVLJwJ07 20/06/27(土)15:07:18 ID:1Hx

ちなみにラクダの名前は「シャムス」とした
アラビア語で太陽という意味だ
太陽と同じく、非常に強い力を持っているが砂漠では敵にも味方にもなり得る(砂漠の真っただ中で逃げられると渇死する)、今回の冒険の要となる存在だったのがその由来だ

よろくしな、シャムス!!

途中村を通り過ぎたけど、その際は車との接触などのリスクを考えてシャムスから降りて一緒に歩くことにした
その他道が悪くシャムスに負担が掛かりそうな時も降りて一緒に歩いたほうが良いだろう

夕方、ケビリに到着
町中では、町の入り口にいた警察の方が誘導して下さり、無事にシャムスは町の家畜を飼っている施設へ行くことが出来た
一晩だけここで預かって貰えるらしい
そして、おれは宿で夜を明かすことになった

かなり疲れたけど、ひとまずなんとかなってよかった

【リアルRPG 砂漠編21】冒険に出発!…したらラクダがおれを乗せたまま逆向きに全力疾走! 果たして28km先の目的の街にたどり着けるのか…?
https://youtu.be/q64frw9Ts64

9: 1◆0sA8GVLJwJ07 20/06/27(土)16:08:14 ID:wzd

翌日
今日は朝からケビリの中心街を抜けるのに神経使いっぱなしでかなり苦労した
更に、シャムスは体力が有り余っているようで、常に強く静止していないと走り出すという有様だった

出発前、早く動き回りたくてソワソワしてるシャムスちゃん
↓gifアニメ
no title

10: 1◆0sA8GVLJwJ07 20/06/27(土)16:09:10 ID:wzd

ちなみに、今日通過する予定の町では過去に日本人が強盗に遭いナイフで両手を切られた上に貴重品を盗まれてしまったらしい
そういった危険な道はできれば避けたかったけど、もう一つの道の先では2週間前に観光客に対し銃乱射があったらしいから、消去法でナイフの道を通ることにした
no title

その問題の町へ到着し、車通りの多い中心地を進む
大きめの町のようで、かなり多くの車や人がいて朝同様かなり神経を使わないと進めなかった
戦車風の大きな銃口の付いた装甲車を何度か見かけたから、どうやら危険というのは本当らしい

慎重に進み、何とか無事に何事もなく町を通過

その後は小さな村にある青少年向けの施設で夜を明かすことになった
ユースホテルとは違い、若者が会議したり音楽活動をしたりするのに使う施設らしい
施設長のハッセンという黒人の方に乗駝具の修理などを手伝ってもらったりして世話になりつつ就寝

ちなみにシャムスは施設の周りに生えているたくさんの雑草と、手持ちの穀物、さらにデザートにみかんを食べたから明日も大丈夫そうだ

【リアルRPG 砂漠編22】動物冒険の難関! それは治安が悪い場所と〇が多い場所!
https://youtu.be/_HLVnmb8Ghs

11: 1◆0sA8GVLJwJ07 20/06/27(土)21:02:58 ID:wzd

朝になり、青年の家から出発

次の目的地、トズールという砂漠の町に着くのは明日になるだろうけど、それまでは村などが無いから今日はずっと砂漠を進むことになるはずだ
ジェリド湖という湖?を縦断することになるらしい

出発してすぐに、通りがかった警察のパトカーから差し入れのサンドイッチをもらった
この辺りの警察とはもう顔見知りになっていて、シャムスの名前を覚えて呼んでくれる警官もいるほどだった

シャムスは元気一杯で、夕方までずっとペースを落とさずに歩いてくれた

シャムスに揺られながら進んでいると次第に植物が減ってきて、辺りに水たまりがちらほら見られるようになった

砂砂漠ながらも砂丘などの盛り上がりがなく、神秘的な空間だった
no title

すごく、感情を揺さぶられて、感動した

まだ砂漠の冒険は始まったばかりだったけど、これをする為に今まで生きてきたんだな、といともあっさりと感じることができた
それほどに凄まじい世界だった
土壌の塩分が多く、植物含む「生命」を拒むかのような乾いた塩湖、ジェリド湖は、おれが想像していた砂漠よりもずっと砂漠だった
何年も夢見ていた景色よりもずっと夢のような景色が、おれの目の前に広がっていた
no title

そんな不思議な空間をシャムスと共にゆっくりと進み、廃墟やちょっとした土産物屋を発見するもスルーして、そして夕方、採塩場に行き当たった

採塩場の詰所の人によると、ここから更に15~20kn進んだところで村や家などはないらしい
そんなわけで、結局その日はその詰所で寝させてもらえることになった

詰所の二人の男は無愛想ながらも悪そうな雰囲気は感じなかったし、何より子猫を詰所内で飼っているようだったから悪人のわけがないと考え信用することにした
焚き火に使う木材をショベルローダーで詰め所の前へ運んで点火し、火が落ち着いてきたら室内に入れて暖を取るという男らしい方式を楽しむことができた

サンドイッチも頂いてお腹も満たされ、満足しつつ床に就く

最後の方は男たちとも少し打ち解けることができて、「またチュニジアに来るときはこの採塩場にも寄れよ」と言ってもらえた

【リアルRPG 砂漠編23】死ぬまでに絶対に見たかった、ラクダの上からの景色
https://youtu.be/NdGz4B9hScA

12: 1◆0sA8GVLJwJ07 20/06/27(土)21:16:40 ID:wzd

翌日、夢のようなだだっ広いジェリド湖を超えて、遂に砂漠の町、トズールへ

トズールはドゥーズと似ている町で、砂漠の観光で栄えていて、ナツメヤシの木がたくさん生い茂っている町だ
当然ラクダもたくさんいるので、シャムスにとって居心地のいい環境に違いない
no title

到着したのは夕方だったので、町を通り抜ける頃には辺りは暗くなってしまっていた
目指すは町の観光客向け区間の向こう側、ラクダが飼われている地域だ

そして、夜になり街頭が道路を照らす中、中心部を通り抜け車通りが少なくなった辺りで聞き込みをしたところ、ハメッドという名のラクダ飼いに会うことができた
ハメッドさんは終始笑顔で「俺の家に来い!ラクダも7頭飼ってるから1頭くらい増えても大丈夫だ!」と行ってくれた

かくして長男のズハイル君に連れられ、ハメッドさんの家へ

家では奥さんがもてなして下さり、食事を頂いた上で安全な場所で寝ることが出来た
家には家畜小屋があったのでシャムスも良い観光で寝ることができた

せっかくトズールに来たので明日は休みにして少し町を見て回ることにした

そして翌日は、ハメッドさんの手伝いをすべく、職場へ
ところが、長男のズハイル君と2人でラクダに乗って辿り着いたのは、「進化博物館」と呼べるような施設だった
no title

どうやらハメッドさんは、この施設目当てで来た観光客にラクダライド体験を提案する仕事をしているらしい

途中でタクシーがこちらへやってきて、女性が降りておれに話しかけてきた

女性
「はじめまして
私はケビリから来たジャーナリストなんだけど、取材しても良い?
チュニジアで一番大きいラジオ局で働いているんだけど、今回あなたを取り上げることにしたの」

そういえば昨日、砂漠を歩いていた時の動画をドゥーズの公式アカウントが投稿して1万再生以上されていたから、多分それで知ったんだろう
それにしても昨日の今日でおれのところまで来るなんて、おれの居場所はどれだけ筒抜けなんだろうか…

おれ
「良いですよ、よろしくお願いします」

ちなみにシャムスはハメッドさんの家でお留守番だったけど、ジャーナリストの方の要望でハメッドさんのラクダに一時的に乗って撮影することになった

【リアルRPG 砂漠編24】トズールに到着! …したらボイスレコーダーやカメラ持ったお姉さんが現れた!
https://youtu.be/MBKZg23fTPI

13: 1◆0sA8GVLJwJ07 20/06/27(土)21:17:24 ID:wzd

その後、「せっかくだから博物館見てきたら」と言ってもらえたので博物館へ
人類の進化や動物の歴史、そして古代文明に関することなどかなり多くの展示物があった
お化け屋敷のような造りの場所もあって見ごたえがあり楽しめる施設だった
no title

その後は町外れにある小さな岩山があるスポットへ
ここも観光地のようで、ハメッドさんの職場だ
ハメッドさんは7頭のラクダを所有していて息子が4人いるので、各観光地でラクダライドの客引きをやっているようだった
no title

その後は雑貨屋で草を買って(一日分50円くらい)シャムスに与える
明日からまたシャムスとの二人の時間が始まる

次の目的地は都市ガフサだ

【リアルRPG 砂漠編25】トズールの観光地巡り! …警察の人って、身柄拘束する時はやっぱり朝来るんだね
https://youtu.be/m5t-ElosSPs

14: 名無しさん@おーぷん 20/06/27(土)22:02:04 ID:BZO

>>13
この博物館面白そう
雑多な雰囲気にワクワクさせられるな
なぜここにこういうのがあるかも興味を持った

15: 1◆0sA8GVLJwJ07 20/06/27(土)22:58:53 ID:wzd

>>14
そう、ここめっちゃ面白かったんだよなぁ
色々ごちゃまぜな感じが特に
かなり広いし、色んな作り物とか情報とか見て回るの楽しい
なんでトズールにあるのかは分からないけど…笑
no title

no title

16: 1◆0sA8GVLJwJ07 20/06/28(日)13:10:42 ID:6Nc

朝、朝食後に出発しようとするとハメッドさんの家の前で3人の警官が待ち構えていて、署にて本格的な取り調べを受けることになった
どうやら昨日のラジオ局(フォロワー500万人※チュニジアの人口1千万人)の番組によっておれはかなり有名になったらしく、警察も本格的に調べた方が良いと判断したらしい

取り調べ室に入り、豆やコーヒー、パンをもらいつつ質問に応じる
悪いことをしている訳じゃなかったので問題はなかったものの、供述内容を記録する必要があったらしく、3時間ほど拘束されてしまった

取り調べ所
no title

その後、家へ帰ると「Go!大丈夫だったか?」とハメッドさんやズハイル君が心配そうに出迎えてくれた
no title

なんだか悪いことをした人みたいだしハグによって謎の感動は生まれたけど、まぁ問題なかったのですぐに準備をしてシャムスと出発

トズールの出口付近まではハメッドさんが誘導してくれたので安全に町を出ることができた

その後、ひたすらに砂漠を進み、夕方頃、道路から少し離れた目立たないところでテントを張り野宿することにした

街頭など何も無い砂漠の真っ只中だったから、星がたくさん煌めいていて本当に綺麗だった
電池残量が少なかったから一眼での撮影はあまりできなかったけど、この素敵な景色はおれの心に刻まれたから、気にならなかった

ジェリド湖といい、この星空といい、これだけ素晴らしい体験ができたなら後はもう何も要らない
明日死んだってもう構わない

心が有るべき場所にストンと収まったような、そんな強烈な安心感に包まれつつ、寝袋にくるまって就寝

【リアルRPG 砂漠編26】警察から開放され、海の方角へ! 荒野で野宿してラクダと一緒に流れ星を探そう!
https://youtu.be/fs3I5Wrdsr8

17: 1◆0sA8GVLJwJ07 20/06/28(日)13:35:58 ID:6Nc

空が白み始めるころ、起きてテントを撤収して出発
no title

今日はマトラウィという少し大きめの町へ向かう

日に日に知名度が上がっているらしく、移動中に車が停まって撮影を求められる事が増えた
ひどい時はシャムスの前の車の更に前に車が2、3台停まって、撮影待ちの行列ができるという有様だった
今のところはギリギリ移動速度に支障が出ない範囲ではあるけど、今後更に知名度が上がっていくとヤバイかもしれない

昼休憩中、近くにポツンとある家の主人が昼食を振る舞ってくださった
お金を払うと強く言っても、いいからいいからと払わせてくれなかったのでありがたくいただくことにした

その後、食料品チェーンの運送トラックの運転手の方から、牛乳1L6パックとヨーグルトなどを差し入れとのことで頂いた
トラックの後ろ側を開けて取り出していたからどう考えても商品だ

おれ「え…これ…貰っても良いんですか…?」

運転手「もちろん! 持ってけ!!」

いいんだろうか…
no title

マトラウィでは、町の入り口にいた警官の紹介でアブラフマンという男の大きな家にお世話になることになった
その豪邸の寝室には長男のサンコーアと友人のサーメルという男が住んでいるようで、カフェに誘われたので夜カフェへ行ったところ、メディアの取材をまた受けることになった

更に、明日はラジオ局から取材の依頼が来ていたので、それもひとまず受けることにした
危険を避けるために目立たないよう行動したかったけど今回の冒険では無理っぽいし、チュニジアの土地で冒険をやらせて貰っている恩義もある
現地の方がおれの活動を楽しんでくれるならそれもアリだろう

マトラウィの郊外には古い鉄道駅があるらしく滅茶苦茶眺めが良いとのことだったから、明日はガフサへ行くのを止めて休みにすることにした
ガフサは都市であり見どころはあまり無いらしいから、マトラウィで一日過ごした後はガフサには一晩だけ滞在することにして先に進むのが良いだろう

18: 1◆0sA8GVLJwJ07 20/06/28(日)13:36:51 ID:6Nc

さて、次の日、ラジオ局の取材を受けてから、「天国のように綺麗な景色だ」という山の古い鉄道駅へ

道中はどこまでも広がる農地や荒れ地を眺めることができて、中々綺麗な眺めだった
no title

鉄道駅は現在使用されていないらしかったけど、7kmに渡って山を貫いているというトンネルは中々迫力があり、素敵な雰囲気を持った駅だった

ちなみにどうやらマトラウィはリンの生産で有名らしく、町やその周りの乾燥地帯では時々採掘のための爆発音が聞こえていた

その後は作業などしつつのんひりと過ごし就寝

↓写真は帰りに出会った、肉屋の前に繋がれた牛さん
 こちらでは肉屋や一般人が解体をして肉を調達したりする

 …ごめん、救ってあげられない…
no title

19: 1◆0sA8GVLJwJ07 20/06/28(日)13:48:39 ID:6Nc

朝、アブラフマンたちに感謝を告げてガフサへ向かう

出発後、今までよりはるかに多い頻度で車が停まって写真撮影を求められるのに気付いた

どうやら昨日テレビでおれの特集をやっていたらしく、それによって知名度が更に上がってしまったようだった
昼のピーク時などは100~200m進むごとに写真撮影を求められ、何台もの車が撮影待ちの行列を作るという状況にもなり、まともに進めなかった
no title

まぁ急ぐ旅ではないし欲しいものはもう手に入ったから、のんびり現地の方とのコミュニケーションを大切にしながら進むのが良いだろう

マトラウィからガフサまでは線路が伸びているようだったので、途中からはなんとなく線路沿いに進むことにした
するとその後、貨物列車がおれを追い越した時に、車掌が何度もクラクションを鳴らして先頭車両から手を振っておれに挨拶をしてくれた
列車のクラクションはかなり目立つので少し恥ずかしいけど、好意的に考えてくれているようなので嬉しい
no title

夕方、日が沈む頃、ようやくガフサの入り口付近に到着
やはり今日だけで何十回も写真撮影をしたから、昨日予想していたほどは進めなかった

この日は牛を飼っている畜産農家の方のご厚意で、牛舎のすぐそばの物置小屋で寝させて貰えることになった
物置小屋とは言ってもベッドがあり、普段はイブラヒムと言う名のご老人が一人で寝ているらしい
もう一つベッドを持ってきて下さり、イブラヒムさんと二人で炭火で暖を取りながら寝ることになった

シャムスは普段の枯れ草とは違う、庭に生えている青々とした草を食べられることになったので大満足に違いない

20: 1◆0sA8GVLJwJ07 20/06/28(日)13:50:06 ID:6Nc

翌日朝、ガフサの中心地へ進もうとするも、たくさんの人に囲まれ身動きが取れなくなったので諦めて人が少ない田舎道を通って東へ
no title

町の出口付近で獣医さんが声をかけてくれ、シャムスにイベルメクチンの注射と栄養剤、皮膚の感染予防薬を与えてくれた
ラクダは体が大きく一回の投薬量が多くなるので手持ちのイベルメクチンは一回分しかなかったけど、しばらく期間をおいてから与えることでより高い効果を得ることができるだろう

その後は昨日と同様写真撮影に応じつつゆっくりと進む
どうやらテレビで複数局に取り上げられたらしく、報道されたルートがそれぞれ微妙に違っているようだった
これからは写真撮影を計算に入れ、一日に30km程度(今まではmax45km位進めていた)を目安にすることにしたので、ゆっくり進みつつも夕方目的地につくことができた

赤い実がなったサボテンがたくさん生えている田舎の町、ザノーシュだ

今日は、町の中心で出会ったフェイセルという男の家に世話になることになった
世話になってばかりだけど、今日はたくさんの人が「うちに来なよ!」と誘ってくれたのでむしろフェイセル以外は断らないといけないことになった
今後はこういうパターンが増えるかもしれない

美味しいクスクスやタッブガ(薄い円形のパンの中に玉ねぎやハリーサが入った料理)を頂いた上にシャワーを浴びることもでき、その後就寝
no title

【リアルRPG 砂漠編27】有名になりすぎて冒険の進行が…!? 乗駝の新スキル習得!!
https://youtu.be/ycslyhqaaSk

21: 名無しさん@おーぷん 20/06/28(日)15:13:06 ID:wGY

メシはあんまりこだわりないのか?
いつもおいしいとかまずいとかあんまり書いてないから

23: 1◆0sA8GVLJwJ07 20/06/28(日)15:29:31 ID:RGh

>>21
あんまり感情とか感想とか書きすぎるとダラダラ長くなって読みにくいかなぁと思って…

でも基本マズいとは思わないかなぁ、採れたての臭いネズミの肉とか腐った乳製品とか食べて暮らすことも過去にあったし、「マズい」のハードルがだいぶ上がってる
野宿旅だと今周りにあるもので腹を満たすしかないし、硬いパンとぬるい水じゃなく火を通した食事がいただけるってだけで最高

強いて言うなら魚は日本のものの方が柔らかくて美味しいかな
あまり魚を食べる習慣が無いからみんなめっちゃちっちゃくて細い小骨でも全部よけて食べるし、俺が骨ごとバリバリ食ってたらめっちゃ変な目で見られる
クスクスもタッブガも、チュニジアでは大抵ハリーサって呼ばれる香辛料を使ってめっちゃ辛くしてるからそこそこ似たような味になるけど、
食感でいうとクスクスは粒パスタだから独特で個人的にちょっと癖になるかな
家ごとに具とか味付けに使う香辛料も違う(基本的に日本よりずっと多い種類の香辛料を使って料理する)から、それはいつも食事をいただく時の楽しみだね

24: 1◆0sA8GVLJwJ07 20/06/28(日)15:35:05 ID:RGh

参考画像
こんなこと言ったら食レポにならないけど、どれも普通に旨いよ笑

no title

no title

29: 1◆0sA8GVLJwJ07 20/06/28(日)18:26:59 ID:6Nc

つづき

今日は朝から小雨だった
海辺の街、マハディアに向かっているからこれからは曇りや雨の日が増えるだろう
no title

相変わらず次から次へとやってくる人々と写真撮影をしつつ、目的地のマンゼルブセイエムへ

しかし、どうやらその町はテロリストが潜伏している山から近く危険度が高いらしく、夕方頃出会った警官に「滞在はできる限り避けてくれ」と言われてしまった
とはいえこれから日没までに進める距離はせいぜい10km程度だし、マンゼルブセイエムへ行くのがやっとだ
今ここでテントを張ることはできるが、どうやら警官によるとそれはまずいらしく、テントを張るならマンゼルブセイエムを越えて5kmほど進んでからにしてくれとのことだった

どうしようもないながらも警官たちと話していると、写真撮影を求める車が次々と集まってきたので、その中のマンゼルブセイエム出身者の中で力になってくれそうな人はいないか探すことにした

結果、リダというご老人の家に泊まることができることになり、警官に許可を得た上で滞在決定

ただしリダおじいさんの家はマンゼルブセイエムの中でも少し遠い位置にあったので、ジャムスと一緒にジョギング程度の速度で町を目指すことになった
リダおじいさんは保健体育の教師らしく、とても優しい方だったので、道中時々車でようすを見に来ては「あと数キロだ!頑張れ!」と励ましてくれた
体力には自信があるので10kmくらいなら走り続けられる
弾むように走るシャムスと一緒に、シャムスに合わせて速度を増減したり後ろ向きに走ったり(後方の車を確認してシャムスを誘導するには、随時後ろ向きに走る必要がある)クルクルと回りながら速く走っていると、なんというか全力で生きてる感覚を得られて気持ちが良い

夕暮れ頃リダおじいさんの家に到着し、シャムスは空の車庫の中で夜を明かすことになった
到着後はシャワーを浴びてからスパゲッティをいただくことになった
チュニジアではフォークでなくスプーンを使ってスパゲッティを食べるらしい
アフリカのスパゲッティは麺がかなり柔らかいからスプーンの方が食べやすいという理由だろう
no title

30: 1◆0sA8GVLJwJ07 20/06/28(日)18:27:56 ID:6Nc

食後はリダおじいさんと一緒にカフェへ

どうやら奥さんがかなりの嫌煙家らしく、ヘビースモーカーのおじいさんはカフェでタバコを吸うしかないようだった

そこで出会ったおじさんたちに何故か頭を撫でられたり、抱きしめられたりしつつ、帰宅
写真撮影もしたけど、え、これ…近くない…?
no title

リダおじいさんが「この近くに温泉があるから明日行こう!」と強く誘ってくれたので、次の日は休みにしてゆっくり過ごすことにした
どのみち明日は天気が悪そうだから無理に進まず休んだ方が良いだろう

次の日は、朝からずっと雨が降っていて道路に水たまりができていた

昼食後、温泉へ向かう
ちなみに昼食はチーズのパスタで、まろやかさとクリーミーさがカルボナーラに比較的近くとても美味しかった
no title

雨でぬかるんだ山道を進み、ちょっとした登山を経て温泉に到着
二人のチュニジア人が既に入っていたのと小雨が降っていたので入りはしなかったけど、木々に囲まれて中々気持ちの良い場所にある温泉だ

その後、夕方になると雨が上がったのでドローン撮影をしたりリダおじいさんの息子たちにラクダライド体験をさせてあげたりして過ごす
夜は家の中でチュニジア語の勉強をしたり、リダの家族皆と話したりして過ごし、就寝

翌日になり改めて出発!
目的地のマハディアにはあと数日で着けるはずだ

途中の村で声をかけてくれた若者の誘いで、少しだけカフェへ行って休憩

たくさんの野犬に吠えられながらも木々に囲まれた道を進み、マクネスという町を越えてはげ山のなだらかな峠道を進む

そして夕暮れ時、道路からは見えず野営できそうな場所へ移動してシャムスを休ませる
経験上、何らかの問題に気付いたり遊牧民の方と出会ったりする可能性があるので、テントを張るのは暗くなってからだ

【リアルRPG 砂漠編28】ご老人と登山してチュニジアの野外温泉へ! 2回目の野宿なるか…?
https://youtu.be/6GnFp4GYoNA

36: 1◆0sA8GVLJwJ07 20/06/28(日)19:41:09 ID:6Nc

その後、付近を歩き回ってシャムスの食事に付き合っていると、少し離れたところでヤギや羊を何十匹も連れた男が横切るのが見えた
しばらくすると男はこちらに気付き、羊の誘導を中断してこちらへやって来た


「あなたに平安がありますように (こんにちは)

君は…?」

おれ
「あなたに神の慈悲と祝福がありますように (「こんにちは」のかなり丁寧な言い方)

僕は日本人で、ラクダと旅をしています
名前はGoです」


「僕はジャメール
旅って、今日どこで寝るの?」

おれ
「ここにテントを張ろうかと思っているんですが…」

ジャメール
「寒いよ今日は
これから雨も降るだろうし

…うち来る?」

おれ
「本当ですか?
もしジャメールさんさえ問題なければ、ぜひ行きたいです!」

そんなやり取りを経て、岩だらけの峠を越えて道なき道を進み、ジャメールさんの家へ
no title

道路からは1kmほど離れた所にある隠れた集落だ
周りには家が数件あったけど、今はもうジャメールさんとその家族しかこの集落に残っていないらしい

家にお邪魔したところ、まず細かい草をたくさん入れたお湯で足を洗うように勧められた
薬とのことだったけど、いい匂いがしたので消臭やリラックス効果も期待できそうだ

その後はなんと食事までいただくことができた
しかも搾りたてヤギミルクのクスクスという、こちらの国でもかなり珍しい料理をいただくことができた
no title

普通に道なりに進んでいたら絶対に見つけられない、隠しステージへ来た気分だ

野営地にしようとした場所がたまたまジャメールさんの通り道に近くて本当に幸運だった

37: 1◆0sA8GVLJwJ07 20/06/28(日)19:41:38 ID:6Nc

翌日、ルギュブという町を目指す
no title

朝、後部が半壊している傷だらけ車を見かけたと思っていたら、2時間後にその車がもう一度おれの所へやって来て、高校生くらいの青年とお母さんと思しき女性が出てきた

お母さん
「はじめまして、貴方のことは知ってるわ、チュニジアへようこそ!」

青年
「こんにちわ
日本人だよね!僕は日本が好きなんだ!
今日はどこへ行く予定なの?」

おれ
「今日はこの先にあるルギュブって町に行こうと思ってる」

お母さん
「そうなの!
私たちルギュブに住んでいるから、よかったら今晩はうちに泊まっていかない?」

二人共悪い人でなさそうなので、願ってもない申し出だ

おれ
「もしご迷惑で無いなら、是非行きたいです!」

お母さん
「ぜひいらっしゃい!
ここから家までは息子のユーセフが案内するわ」

おれ
「えっ、まだ町までは17kmもありますよ?
疲れますよきっと…」

ユーセフ
「大丈夫!
Go、行こう!」

かくしてこの日はユーセフという青年と一緒に町を目指すことになった
シャムスの負担を軽くする観点から二人乗りはせず、ユーセフが乗っておれが引いたりその逆をしたり、2人で歩いたりしながら少しずつ町へ近付いていく
ちなみに北アフリカの道路には、1~2kmごとに「〇〇(町名)はあと○km」という内容が書かれた石がおいてあるので、とても分かりやすい
no title

43: 名無しさん@おーぷん 20/06/28(日)22:40:20 ID:sLd

>>37
ラクダの頭絡?でいいのかな?って
どうなってるの?
毛糸みたいな素材に見えるけど口のところは開かないようになってるのかな
馬だとハミを噛ませて指示するよね

44: 1◆0sA8GVLJwJ07 20/06/28(日)23:34:17 ID:6Nc

>>43
おぉ、詳しいですね!

そう、馬は歯槽間縁っていう歯が生えない領域が口内の奥にあるから、頭絡に付いてるハミ(金属棒)をそこに入れて指示を出しやすくするけど、ラクダには歯槽間縁が無いから馬用の頭絡が使えない

素材は現地でロープとして広く使われているもので、強く太い紐ならある程度は何でも頭絡にできると思います
野宿旅の序盤では、シャムスには頭絡ともう一つ、口を開けない為のものを別でつけているので、それを外せば馬と同じような見た目の頭絡だけになります(日本の馬の頭絡はもっとしっかりした材質だと思いますが…)
ハミが無いだけで構造は馬のものと同じで、後頭部で留めて顎の辺りから歩いてひく時用の紐がのびています

ラクダの場合はハミがない代わりに鼻に金属のリングが通してあり、乗駝時はそこを引くことで指示を出します
なので乗駝する時は頭絡でなく鼻のリングからのびている紐を手綱として使うんですが、痛そうで可哀想なのでよほど緊急に強い指示が必要な状況で無い限り、強くは引けません笑

45: 1◆0sA8GVLJwJ07 20/06/28(日)23:44:55 ID:6Nc

>>43
※参考画像
no title

49: 名無しさん@おーぷん 20/06/29(月)12:55:42 ID:1jH

>>44
詳しくありがとう!
なるほどラクダと馬は歯の生え方が違うんですね!
鼻輪で制御するのは確かに痛そうに感じてしまいますね

素材は写真だと毛糸っぽく見えたのでなんだろうと思っていました
当初ということは馴れるまで口を開けないようにさせる必要があったということですがそれは噛みつき防止とかでしょうか?
ラクダは気に入らないと相手に向かって嘔吐するというのを聞いたことがありますがそちらかな…

50: 1◆0sA8GVLJwJ07 20/06/29(月)13:25:32 ID:Kxi

>>49
毛糸ではなく化学繊維のロープで出来ていますね

いえ、噛んだり威嚇したりはしないんですが、道草を探してふらふらするのを防止する為です
車道脇を通るので反対車線の植物に惹かれて道路に出ると危ないですし
ラクダは賢いので、口を開けられない状態にしておけば、「あぁ、今は食事できない時なんだ」ときちんと理解して食べ物を探そうとしなくなります

写真撮影の時にシャムスの口が開いている場合なんかは、女性の方は特に「このラクダ噛まない…?」と俺に訊くことが多かったですが、その度に「大丈夫です、大人しいんで」と頭を撫でて安全を示してまして、
実際シャムスが誰かを噛もうとしたりツバを吐いたりすることは冒険中一度もありませんでした

また、冒険後半ではシャムスとの連携度がより上がって、口に着けるものだけでなくなんなら手綱すら持たずとも道草食わずについてきてくれるようになったので、口のは基本外すようにしました

38: 1◆0sA8GVLJwJ07 20/06/28(日)19:42:04 ID:6Nc

ユーセフ
「日本のアニメが好きなんだ
『僕のヒーローアカデミア』とか…」

おれ
「あぁ、おれも好きだよ、ヒロアカ
面白いよね」

ユーセフ
「ミリオが力をなくした所は悲しかったな」

おれ
「すり抜ける能力だよね」

ユーセフ
「そうそう、でもすごく面白くて好きだな、『プルス、ウルトラァ!』」

その後も時折楽しそうに「さてさてさーてぇ」(七つの大罪の主人公メリオダスの口癖)とか「ダムダムダムダムダァ!」とか「お前はもう、死んでいる!」とかを口ずさむユーセフと一緒に歩いていると、背の高い青年がやって来て声をかけてきた

青年
「こんにちは!
日本人だよね!
ルギュブへ行くの?」

おれ
「はい、そうです!」

青年
「ちょうど俺も行くところだったから一緒に行こうよ!
俺はアカラム。よろしく」

おれ
「え、でもあと7kmくらいありますよ?」

アカラム
「大丈夫!行こう!」

かくして仲間が増え、3人と1頭でルギュブを目指す
どうやら今日はそういう日らしい
no title

39: 1◆0sA8GVLJwJ07 20/06/28(日)19:42:59 ID:6Nc

その後はおばちゃんが何人も乗っている車に遭遇して乗っているおばちゃんのうち2人が一時的に同行することになったり、バイクに乗っているサイフという青年がバイクを押しつつ同行することになったりした

ルギュブに到着後、何十人もの子どもたちに出会って大所帯になりつつも、ユーセフの家に到着
no title

↓※gifアニメ
 車や人にシャムスがぶつかると大変だから、人が多い時は特にしっかり後方確認をしないといけない
no title

ユーセフの家では、朝出会ったユーセフの母、マダムレイラが笑顔で迎えてくれた
彼女は低い声で威圧感がありつつもよく喋る明るい女性で、生まれたばかり(3ヶ月半)の赤ちゃんをあやしていた

このマダムレイラは何故かおれのことを気に入ってくれたようで、「お願いだから明日もうちにいて」と何故かお願いをしてきてくれた
なんでも近くに良い景色が見れる山があるらしく、明日はユーセフとそこへ行ってはどうかとのことだった

ちょっと迷ったけど、ユーセフとはもう少し話したかったし、彼女の強い押しに負けたのもあり、明日はユーセフの家に滞在することにした
ちなみにユーセフの父は笑顔が多く陽気な男で、明日もうちに泊まっていきなよと行ってくれたので決定だ

クスクスなどの美味しい食事をいただいて、就寝

【リアルRPG 砂漠編29】次の街へ行こうと歩いてたら、パーティメンバーがどんどん増えて… 日本大好きな少年ユーセフ君との出会い
https://youtu.be/x66u6doOMog

51: 1◆0sA8GVLJwJ07 20/06/29(月)13:27:39 ID:Kxi

つづき

ユーセフとその友達、そしてユーセフの母マダムレイラと山へ
マダムはかなり山へ行きたそうだったけど、体力的に大変そうなので車の中で待ってもらうことになった

ユーセフとその友達たちと歩いていると、おれが少し速歩きだったせいか皆少しずつ歩くのが速くなり、最後はダッシュ勝負になった
拳くらいの石がゴロゴロ転がっている道を皆でほぼ全力で走る

ほとんど皆すぐに走るのに疲れて歩き始めたけど、おれともう一人、16歳で陸上部のラエッドだけは数分走り続けた
結局、走っていると後ろの皆が小さくなってきたから中断して、ラエッドと握手をして息を切らしながら石だらけの道をゆっくりと歩く

その後は皆で山の途中まで登って景色を楽しんだ

no title

ドローンで何度か集合写真を撮ったり景色を撮ったりした
no title

車の中で待っているはずのマダムレイらが後ろからゆっくり追ってきていて最終的に追いつき、更に帰りでは誰よりも速く石や岩だらけの道をスイスイ進んでいたのが面白かった

ルギュブはそこそこに町だけどマダムレイラは山育ちなので、根本的に足の能力や経験値が違うのかもしれない

夜はユーセフやラエッドと夢について話し合った
おれの夢は実はシャムスと塩湖を通った時にもう叶ってしまっていたけど、他の二人には大きな夢があるようだった
ユーセフは物理学者を目指しているらしく、大学へ進学予定とのことだった
ラエッドは今やっている陸上を頑張って中距離走の選手になりたいらしい
どちらも実現可能なはずだから、ぜひ叶えてほしい

そして、ユーセフは来週から高校が休みに入るらしく、その時おれが滞在している予定のマハディアにぜひ行きたいと言ってくれた

もしまた会うことができたら、ユーセフとはより仲良くなれるに違いない

52: 1◆0sA8GVLJwJ07 20/06/29(月)13:28:19 ID:Kxi

翌日は、とにかく撮影されることが多い日だった

テレビの取材もあり、車の窓からスマホを出して動画を撮影している人が多かった
小さい方の用を足すタイミングすら難しいほどひっきりなしに撮影が続き、夕方になり目的の町に到着してもそれは続いた

町にさしかかると、たくさんの人に囲まれ写真や握手を求められた
学生など若い人が多い
no title

子どもたちもたくさんやって来て、「写真撮って!」と言ったり、記念撮影や名前、国籍などの質問を投げかけてきた
no title

撮影に応じていると移動速度がかなり落ちてしまうけど、距離は冒険の達成条件ではないし、今回の冒険については既に欲しいものが手に入っているから問題ない

ゆっくり進もう

53: 1◆0sA8GVLJwJ07 20/06/29(月)13:29:16 ID:Kxi

途中、町を出て同じ方向へ歩いている6歳くらいの少年に出会い、こちらに興味津々だったのでラクダに乗せてあげることにした
シャムスの負担を考えて今まで大人二人乗りはしていなかったから、これは初の二人乗りだ
no title

少年はいつもよりずっと高い位置からの景色を珍しそうに眺め続けていた
しばらくすると分かれ道に来たので、少年はラクダから降りてこちらに手を振り、友達の家へと向かっていった

夜はムハンマドという名の男の家に泊まることに

ムハンマドは大家族で裕福な家庭らしく、夕食ではクスクスと白身魚のサラダ等が出てきてとても豪華だった
no title

毎日誰かの家にお世話になっていて申し訳なさはあるものの、この日に関しては家の子どもたちがラクダを見て大はしゃぎしていて写真をたくさん撮って楽しんでいたし、まともに使用できない不具合のあるスマホの修理もしたから、役には立ったし良しとしよう
ちなみに修理したスマホとは別に、アクティベーションロック(盗難防止機能。Apple IDを知る元の持ち主でないとロック解除できない)がかかったiPhone 4Sも直せないかと渡されたけど、それは無理だと説明した
どうやら盗品の可能性があるものを偶然入手してしまい、使えないか試行錯誤していたようだ

【リアルRPG 砂漠編30】ユーセフたちとの山登り!優勝は誰だ!? 遂に、有名過ぎて道中トイレすらできない事態に…
https://youtu.be/pX6E0uztC30

54: 名無しさん@おーぷん 20/06/29(月)13:31:09 ID:rE8

ラクダの名前が某大物YouTuberを彷彿とさせるな

55: 1◆0sA8GVLJwJ07 20/06/29(月)13:38:42 ID:Kxi

>>54
大物というかレジェンドってイメージ
今は引退されているようだけど、ネット界での苦難や葛藤は数え切れないほどあっただろうし、幸せに暮らしていると良いなぁ

57: 1◆0sA8GVLJwJ07 20/06/29(月)20:49:24 ID:Kxi

つづき

次の日は昨日ほど多くは撮影で呼び止められず、順調に歩いていくことができた

途中、時間ができたので気まぐれに立ち乗りの練習をすることにした

しばらく練習するとそこそこ安定して立てるようになっきたけど、傍から見ると曲芸をやっているような感じに見えるらしく、より多くの車が止まって「もっかい立ち上がって!」などのリクエストをされるようになってしまった

↓おれを追い越そうとした車に乗っていた方が撮影
撮影者「何コレ…」
※gifアニメ
no title

途中、修学旅行か何かで18歳前後の男女が何十人も乗っているバスがおれの前で止まり撮影会が始まった
その時も立ち乗りをしていたから、何故か歓声が上がって拍手喝采が起こり脚光を浴びまくるというよく分からない状況になりつつも、雰囲気的にしゃがむにしゃがめずにそのままやり過ごした

日没直前、何とか目的地のマンゼルシャケルに到着

セミという男とそのご家族が暮らす家で寝させて貰えることになった

マルフースンという、ナンを千切ったものを香辛料たっぷりのソースに漬け込みネギを入れた料理がとても美味しかった

翌日は特に大きな出来事は無く穏やかに終わった
ずっとオリーブ畑の中を進み、日没直前に町に到着して安全な寝床を探すという流れだ

夕方、チュニジアに住んでいるインドネシア人のアフマッドさんという方に出会い、仮住まいで寝させてもらえることになった
その仮住まいは町の中心部にあるビルの一部で、道路に面している1階の表部分には壁や電球など一切なくてコンクリの柱があるだけだったので、そのスペースにシャムスを隠すようにつないで寝させてもらうことができた

町ではたくさんの人が声をかけてきてくれたし、写真撮影もそこそこにはしたものの、何となく治安が悪そうな雰囲気を感じたので少し心配だ
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明日到着予定のマハディアはあのやりたい放題で愉快かつイタズラや潜入に長けているハリールが暮らしている町なので、この辺りの治安が悪い可能性は十分にある

今日と明日は今まで以上に注意しないといけないだろう

【リアルRPG 砂漠編31】最強にカッコいい新技習得! 余生の過ごし方を考えよう!
https://youtu.be/RoezPYGDzZA

58: 1◆0sA8GVLJwJ07 20/06/29(月)20:50:38 ID:Kxi

今日はマハディアへの到着予定日

今日マハディアに到着するには細い道を通ってショートカットする必要があったけど、これがなかなか大変だった

ここ数日はこの辺りで雨が降っていないにもかかわらず、大きな水たまりが道を塞いでいることが多く全体的に道がぬかるんでいたからだ
車通りはそれなりにあってどの車も慣れたようすで通行していたから、おそらく普段からここは水たまりが多いんだろう

シャムスは他の動物と同じく水たまりを嫌がり、遠くに水たまりが見えると不安そうキョロキョロしたりペースを落としたりするから、今日はできる限りシャムスと一緒に歩いて可能な限り水たまりを避けて通るようにした

しばらく経つと歩きやすい道に出たけど、またしばらくすると水たまりだらけになったりと、安定はしなかった
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途中、3度ほど子どもや若者たちに付きまとわれつつも日が沈んで少し経ってから何とかマハディアに到着
子どもたちに付きまとわれることは今までは無かったから、やはりこの辺りは少し治安が悪いらしい
ちなみに朝サボテンを蹴飛ばして以来足に鋭い痛みが走るなと思いつつ今日は30km以上歩いたけど、マハディアに到着後素足を出して確認してみると棘が7mmくらい脛に刺さっていた

そして、ハリールたちと合流

がっしりとハグをして、再会の喜びを分かち合う

どうやら現在はマハディアのシェッバという町の中心に2kの部屋を借りたらしく、主にハリールと中の良い友達たちで使っているらしい
マハディア(シェッバ)にいる間シャムスは、ハリールの友達のアブドゥルワーヒッドという名のガタイの良い男の家にある家畜用スペースで預かってもらえることになっているようだった
彼は23歳ながら家畜の転売をして稼いでいるらしく、もう何年も動物と触れ合ってきた男だ

シャムスのようすや状況は毎日見に行くにしても、家畜に詳しい男がすぐ近くにいてくれるというのは安心だ

到着して一息ついてから皆で歌いながら夜の町へ繰り出し、ハンマムというサウナへ行こうとするも、ギリギリ閉店してしまっていたようで断念

ハンマムは明日行くことになった

ちなみにハリールとはこれから一週間ほど共同生活を送る予定だ
今日は相当に疲れていたものの、ハリールと今後の観光の予定などを話すのが楽しすぎて夜中4時頃まで二人で話し込み、その後就寝

さあ、愉快なハリールたちとのシェアハウス生活の、始まりだ!
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【リアルRPG 砂漠編32】遂にマハディアへ! ドゥーズの砂漠祭りで出会った、隠密行動スキル持ちの友達たちと合流!!
https://youtu.be/VDy2VPenQp4

つづく

60: 1◆0sA8GVLJwJ07 20/06/29(月)20:52:31 ID:Kxi

今回はここまで!

またしばらく経ったら次スレ立てる!

この野宿旅に興味を持ってくださった方、応援してくださる方、どうかぜひチャンネル登録をよろしくお願いします!
http://youtube.com/RealRPG?sub_confirmation=1

ちなみにチュニジアの砂漠以外にも、キルギスののどかな草原と動物たちなどの番外編動画も投稿することがあります

↓参考
【番外編】最強のソーシャルディスタンスを求め、中央アジアの山頂の湖へ行ってみた!【前編】
https://youtu.be/7NfnBYXRPeA

【疲れた時用】草原を馬と旅した時の動画詰め合わせ
https://youtu.be/TlrIdKms2Os

64: 名無しさん@おーぷん 20/06/29(月)23:00:29 ID:1jH

>>50
もう見てないかもだけどいろいろ答えてくれてありがとうございます!
ラクダって気難しいイメージがあったけどシャムス君はそうでもないんだね
立ち乗りしても問題なく歩いててすごい

次回も楽しみにしてます
また現地の動物写真も見せてくださいね

65: 1◆0sA8GVLJwJ07 20/06/29(月)23:09:48 ID:HFO

>>64
いえいえ!

確かにラクダは馬よりものんびりしてて乗り手や飼い主のことも軽視しがちだけど、シャムスはめっちゃ良い子!

ありがとうございます!
次回のスレも良ければまた覗きに来てください!

※豪太郎さんの旅シリーズはこちら!(以前までタイトルに必ず「バカだけど」が付いていたのでこのタグ名にしました)

バカだけど旅人シリーズ
http://world-fusigi.net/tag/バカだけど旅人

 - まとめ